交通違反の中でも最も多いのが「スピード違反(速度超過)」です。免許を持っている人の約3割の方がスピード違反で捕まった経験があるそうです。
ちなみに、交通違反のランキングは以下となります。
1位:スピード違反
2位:一時停止違反(2点・反則金7000円)
3位:赤信号無視(2点・反則金9000円)
4位:携帯電話使用違反(保持1点・反則金6000円、通話2点・反則金9000円)
5位:携帯電話使用違反(1点・反則金なし)
点数とは
交通違反を犯すと定められた点数がつきます。よく「スピード違反で点数ひかれた」というようなことを聞きますが、正確には「引かれた」ではなく「加算された」です。
犯した交通違反の種類などによって「基礎点数」が決まっており、事故を伴うと「基礎点数」に「付加点数」が加わります。
スピード違反の点数と反則金(普通車で一般道の場合)
スピードが15キロ未満超過:1点・9000円
スピードが15キロ以上20キロ未満超過:1点12000円
スピードが20キロ以上25キロ未満超過:2点15000円
スピードが25キロ以上30キロ未満超過:3点18000円
スピードが30キロ以上50キロ未満超過:6点→刑事罰・簡易裁判で罰金決定(6~8万円)
スピードが50キロ以上超過:12点→刑事罰・簡易裁判で罰金決定
スピード違反の点数と反則金(普通車で高速道の場合)
スピードが15キロ未満超過:1点・9000円
スピードが15キロ以上20キロ未満超過:1点12000円
スピードが20キロ以上25キロ未満超過:2点15000円
スピードが25キロ以上30キロ未満超過:3点18000円
スピードが30キロ以上35キロ未満超過:3点25000円
スピードが35キロ以上40キロ未満超過:3点35000円
スピードが40キロ以上50キロ未満超過:6点→刑事罰・簡易裁判で罰金決定
スピードが50キロ以上超過:12点→刑事罰・簡易裁判で罰金決定
累積点数
過去3年間の累積点数が
6点→30日の免停
9点→60日の免停
12点→90日の免停
15点以上→免許取り消し
となります。
免停となると累積点数は0点に戻りますが、「前歴」がついてしまいます。
前歴が1回ある場合、過去3年間の累積点数が
4点→30日の免停
6点→60日の免停
8点→90日の免停
10点以上→免許取り消し
となります。
前歴が2回以上となるとさらに厳しくなります。
累積点数における無事故・無違反者の優遇措置
免停などの基準は「過去3年間の累計点数」とされていますが、以下の場合は累積点数が加算対象から外されます。
1)1年間、無事故・無違反の場合
違反から1年経過するとその後に違反で点数が入っても合算されません。
2)3点以下の軽微な違反があったが、その前の2年間無事故・無違反の場合
違反から3か月以上無事故・無違反の場合は、違反から3ヶ月経過するとその違反分の点数は累積対象から除外されます。
違反切符の種類
「切符を切られた」という言葉をよく聞きますが、スピード違反などの交通違反を犯した場合に警察官により切られる「切符」は以下の2種類です。
青切符:軽度な違反。反則金を期日までに支払う必要があります。
赤切符:1回の違反が6点以上の重度な違反。前科がつき、刑事扱いとなり、交通裁判所への出頭が必要となります。
免許の有効期間と交通違反の関係(70歳未満の場合)
免許の有効期間は以下となっています。
初めての免許証(若葉色):
過去の違反に関係なく有効期間は3年間です。
過去に更新したことがある免許証:
1)過去5年間無違反の場合は、
・有効期間は5年間になる
・「優良」の文字が免許証に記載される
・ゴールド色になる
2)3点以下の交通違反が過去5年間に1回の場合は、
・有効期間は5年間になる
・「優良」の文字は記載されない
・青色になる
3)過去5年間に交通違反が2回以上あった場合・1回でも6点以上の違反だった場合
・有効期間は3年間になる
・「優良」の文字は記載されない
・青色になる
以前は「ゴールド免許証」のみ5年間有効で、それ以外は3年間でした。平成14年の道路交通法の改正で、「青色」であっても「5年間に3点以下が1回のみ」の場合は有効期間5年間となりました。
免許更新時の講習と交通違反の関係(70歳未満の場合)
免許更新時の講習は以下となっています。
1)免許の継続期間が5年以上の場合
・無事故・無違反→優良運転者講習30分
・3点以下の軽微な違反が1回のみ→一般運転者講習1時間
・上記以外→違反運転者講習2時間
2)免許の継続期間が5年未満の場合
・無違反・3点以下の軽微な違反が1回のみ→初回更新者講習2時間
・上記以外→違反運転者講習2時間